弁理士の将来性について考える

更新日:2017-08-16 16:46:33

弁理士を目指すにあたって、気になるのは将来性についてです。かつてはかなり安定感があった弁理士ですが、弁理士の人数自体は増えているのに、弁理士の主たる仕事である特許出願数は減少傾向にあり、けっして見通しが明るいとは言えません。これは他の多くの士業にも言えることで、安定感を求めて士業を目指す人が増えた結果、士業業界全体が競争社会になっているといえるでしょう。

ただし、企業の特許出願が減ったとはいえ、これからどんどんグローバル化が進んでいく社会では海外で特許出願を行う国際出願の需要はむしろ増していくと思われます。また、特許事務所の仕事が減っても、企業が社内で特許に関する担当者を設ける場合もあり、特許事務所にこだわらなければ就職の幅は広がったともいえるかもしれません。

また、地方企業の特許出願や、個人の特許出願など、大都市圏外では意外に弁理士が不足しているケースもあります。インターネットの発達により、ネットでのやり取りでもかなり綿密な打ち合わせなどができるようになっていますから、地域を問わずに対応できる弁理士となれば生き残りやすくなるかもしれません。

どんな業界も厳しいものがある状況ですが、弁理士の将来性はまだまだ捨てたものではありません。努力次第ではしっかりと仕事をこなしていけるようになると思います。

国立理系学生

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